[1] 5月のテーマ
テーマ:数学世界のパラダイムシフト(part2)〜曲線の解析へ〜
今月の講座テーマは前回の「グラフ」で分かる話のさらに深いものを扱いました。グラフ自体は前回の通り難しいものではありませんが、今回の講座を通して考えてみると、グラフというものがいかに優れたアイデアなのかが分かると思います。このグラフというアイデアがなければ物理学や微積分学もここまで発展はしなかったでしょう。発展どころか存在していないなんてこともあるかもしれません。
[2] より深い理解のために
グラフというアイデアが革命的であることは説明ですぐに分かるかもしれないですが、それと同時にグラフがない時代にここまで曲線などに立ち向かうことをしていたアルキメデスなどの数学者も同様にすごいことが分かると思います。講座でもそれが伝わったかもしれませんが、この話に関しては受講者の皆さんの数学力が上がるほどにどんどんと昔の数学者の凄さがそれまでより体感できていきます。数学を楽しんでみることを続けていくことでみえる景色があります。
[3]限られたツールで考えるということ
グラフを使った議論は革命的であり、もちろん現代数学はグラフなしには語ることはできません。ただそれと同時にグラフを使わないで解く方法も、それはそれでパズル的な面白さはあります。中学が終わり高校に入り数学を学習すると色々なツールが使えるようになってきます(グラフもその1つです)。ただ今後使えるツールが増えてきたときに一度立ち止まって、「そのツールを使わずに解けないのかな?」と考えることも面白いかもしれません。