[1] 12月のテーマ
テーマ:数学論文査定は長すぎます〜循環論法・数学の証明の難しさ〜
g2講座の12月の内容はあまり知られていないかもしれませんが、数学の論文、それに関する数学の証明をテーマとして扱いました。論文というのは言葉を聞いたことはあるかもしれませんが、実際にどのようなものなのかはその現場にいないとなかなか分からないものです。私自身が数学の研究をしていたこともあり、その経験を活かして普段なかなか扱われないテーマを扱いました。
[2] より深い理解のために
数学の論文を書いてもそれによる直接的な報酬はないことがほとんどです。しかしながら、それらが実績となり数学研究者としての地位が上がることで、自然と報酬へつながっていきます。論文のページ数などは数学分野や内容にもよりますが、私が書いていた分野の論文は平均は30ページ前後だったと思います。学校の教科書で30ページというと、場合によっては1回の定期試験で進んでしまうかもしれない量であることを考えると少しイメージが湧きやすいですね。
[3]数学は読むのに時間がかかる
今回の講座で話したように、数学はその内容が進めば進むほど1ページを読む時間がどんどんとかかるようになってきます。中高の教科書を1ページ読むことと、大学の教科書を1ページ読むことは非常に大きな差があります。大学の教科書などを1ページ読む場合、ときには他の資料を参照しなければいけません。その理由は、講座で紹介したように様々な論理や前提となる条件が重要であるからです。このような論理の難しさが数学論文の査定を長くしているものといえます。