[1] 11月のテーマ
テーマ:放物線研究(part 1)〜歴史から紐解く放物線の性質〜
今回は中学の数学で早い段階で登場する2乗に比例する関数についてです。学校ではその学習前に1次式として直線を習うので、2次式である放物線についてはあまり特殊な印象を持たないかもしれません。しかしながら、この放物線というものはグラフが発明される前は円錐を切ったものとして図形的に深く扱われたり、放物運動を代表とする物理学との関連も深い面白い内容です。
[2] より深い理解のために
我々は放物線を最初に式で習ってしまうためその特殊性には気づきにくいです。もちろん学校教育としては最初に式で習うことで「わかりやすさ」には繋がるので「教育」という意味では大きな意味があります。しかしながら、この「わかりやすさ」というものは必ずしも面白さとは直結するものではありません。歴史的には放物線を式で表すに至るまでにどのようなことが考えられてきて、どのように変化していったのかを考えることはとても面白いものです。
[3]パラボラアンテナの原理
今回やったようにパラボラアンテナは放物線を軸中心に回した放物面という形でできています。放物線の性質には軸と平行に入ってきた電波などが反射した際に同じ点に集まるという性質があります。今回は30度や45度や60度などのいわゆる有名角で、実際にそれを計算してみることで本当にそうなのかを検証してみました。講座をただ聞くだけだと分かりにくい部分もあるので、講座と一緒に一度自分で解いて計算してみるのも面白いのでぜひチャレンジしてみてください。