数学全般

【中学講座】M②-11月「数学における美しさとは何か(part 2)〜黄金比を読み解く〜」

[1] 11月のテーマ

テーマ:数学における美しさとは何か(part 2)〜黄金比を読み解く〜
今回は10月に扱った白銀比と関連する流れで黄金比について扱いました。黄金比と白銀比は言葉は似ていますが、内容としては大きく異なります。また、黄金比が出てくる2次方程式は白銀比が出てくる2次方程式より一般的な形のため、解の公式などの知識も必要になりますが、連分数展開などは白銀比と同様に行うことができます。

[2] より深い理解のために

黄金比は長方形から正方形を切り取った長方形が、最初の長方形と相似になるような比になります。講座で扱ったように黄金比で登場する黄金長方形での螺旋などは定規とコンパスで簡単に書くことができるのでやってみると面白いです。自然界の様々な現象が黄金比を媒介としてつながっているわけですが、「数」という概念自体は人間が考えたものであることがとても面白く不思議なことです。人間が勝手に考えたにもかかわらず、それが人間が関与できない自然と関連するのは神秘ですね。

[3]美しさの基準

今回の講座の冒頭で強調したように、人が風景や建築やアートなど様々なものに感じる「美しい」という感情は人それぞれのものです。つまり、これは自分が美しくないと思えば、世間の評価が高かったとしても自分にとっては美しくないで良いのです。それらのことは大前提として、数学における美しいというところに焦点を絞った話だということを踏まえると、黄金比は確かに美しいものかもしれません。それが少しでも伝われば、他のモノの見方にも良い影響与えるかもしれません。

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