[1] 9月のテーマ
テーマ:確率と統計~繋がりとその歴史~
今回は8月集中講座で扱った確率の内容を参考にして、統計学との繋がりや歴史を扱いました。海外では以前から教育課程でも重要とされている「統計学」が最近日本でも中学高校の必修として加わるなど重要視されてきています。その統計学の成り立ちが今回のテーマです。
[2] より深い理解のために
日本ではこれまで「数学科の数理統計」や「経済学部の統計」や「社会学心理学での統計」のように様々な別の学部で統計というものを扱っており、全部をまとめた「統計学部」というものがありませんでした(海外では「統計学部」というものが当たり前のように存在しています)。ここ数年で統計学を日本でも重視する流れができており、近い将来日本の大学にも「統計学部」というものが作られる日がくるかもしれません。
[3] 統計学の難しさ
講座で触れたように統計学は100%を扱う学問ではなく、確率的にどれくらいの傾向があるというような不確かな未来を扱う学問です。また選られた結果からその理由・原因を人間が考えていかなければいけない側面もあります。つまり統計学は数学との深い関わりと数学要素を多く持ちながらも、数学的な考え方だけでは全てを捉えきれない難しさがあります。逆にそれこそが統計学が持つ数学にはない面白さであると言えるかもしれません。