数学全般

【中学講座】M①-8月「確率の期待値という概念〜宝くじを数学的に考える〜」

[1] 8月のテーマ

テーマ:確率の期待値という概念〜宝くじを数学的に考える〜
前回は場合の数と確率では根本的に数え方が違うという話を、確率論の歴史から紐解く形でおさえました。今回は確率同士が関係してくる話をはじめに行い、その後でくじ引きの確率を考えました。最後に本日のテーマとして挙げた宝くじを例にして、確率を用いて宝くじの平均的なリターンを考えることを行いました。

[2]より深い理解のために

確率を考えることで、いろいろな仕組みを理解することができます。例えば、くじ引きなどは日常でもよくありますが(席替えなどでも使用されますね)、これらの公平性についてしっかり考えた事はあまりないのではないでしょうか。講座でも意見があったように、感覚的には真ん中あたりで引く方が当たる確率は1番高そうですが、実際に計算してみるとどこで引いても同じことがわかると思います(3人めに当たる場合などは計算は大変でしたが結果が同じになるのは面白いですよね)。くじ引きという何気ないことも、確率によって公平性が保たれているからこそ成立するとわかります。

[3]平均に騙されないことの重要性

最後に講座では、宝くじの平均的なリターンを計算してみました。当然これらのことは、こちらが得をするようになっていたら成立しないため、仕組みを作る側が損のないように作られています。宝くじの平均的なリターンは他のリターンのあるものに比べると低いものですが、この平均的なリターンというものを鵜呑みにするのは危険です。平均というのは、あくまで全体をならした結果に過ぎないので確率を考える事は重要ですが、それにとらわれすぎないという柔軟な思考も必要です。

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