数学全般

【中学講座】M①-7月「確率とは何か~日常生活でよく耳にする間違った考え方~」

[1] 7月のテーマ

テーマ:確率とは何か〜日常生活でよく耳にする間違った考え方〜
今回から3回連続で確率というものをテーマに扱います。確率論の歴史を振り返りながら確率を考える発端となった問題やその周辺の話をしました。確率という言葉はよく耳にすると思いますが、他の分野の数学と比べると実はその歴史はそれほど古くはなく1650年頃から発展した分野になります。確率は日常的なところと結びつきも強いので、講座もかなり面白い内容が続きます。

[2]より深い理解のために

確率は数学の受験科目としても登場し、入試などでも頻出の分野になります。それにも関わらず、本質的に正しく理解している人は実際はかなり少ないことが現状です。今回講座で扱ったように、場合の数と確率では数え方を変えないとおかしなことになるという部分が確率の本質的な部分になります。区別のつかないものでも区別をつけることによって講座でやったように「区別のつかない赤玉99個と白玉1個入った袋から球を1個取り出すとき、白玉を取り出す確率」は1%という正しい答えに辿り着きます。取り出し方は2通りですが、1/2で50%と考えるのはおかしいことが簡単に分かります。

[3]日常に存在する確率の話

講座では、日常でよく耳にする「~になるのは何万人もなりたい人がいるから、なれる確率は何万分の一」という話を扱いました。一見すると正しい議論に感じてしまいますが、これが成立するのはその何万人の実力が均等なときに限ります。確率の講座で面白い結論ですが、結局のところ自分の夢ややりたいことは確率では語れません。ただこれを言いきれるのは確率をしっかり理解したからに他ならないことは重要かもしれません。

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